アジアン・カオス③
法治権の及ばない城内では売春や薬物売買、博打などその他違法行為が行われていたと言われています。
(注射器が落ちていて踏んでしまったって話をどこかで聞いたことがあります)
光明街というところは、名前に反して日がまったくあたらずアマチュア無線の電波ですら通らないところで、
娼婦が立っていたり、アヘンやヘロインなどの屋台があったとかなかったとか・・・
城内では、中華民国や中華人民共和国で認可を受けた(イギリス領の香港では認可されていない)
免許で開業している歯科医院や、
紙製品や布製品、金属のパーツなど様々なものの製造が行われていました。
城内の衛生環境はひどいものでしたが、食品加工業はかなり栄えていたと言います。
点心から外食産業まで。香港の食堂やホテルで出されることもあったそうです。
法治権は及ばなかったものの、上下水道・ごみの撤去・街灯の設置・福祉サービスなどに関しては
香港政庁が例外的に行っていましたが、住環境は改善されなかったようです。
たとえば、ごみ。
九龍城からは毎日2トンのごみが出たと言われています。
そしてそれがちゃんと捨てられるかと言うと・・・
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上の階から投げ捨てられたごみです。
ごみよけや、上からの汚水漏れよけのために通路の天井にはビニールシートがはってあるところもいくつかあったそうです。
住民が勝手に引いた電話線、電気、その他ケーブルなどが天井に束になってかけめぐっていました。
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(右)夜の九龍城です。
二つ目の通路は次の記事で!
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